新Suica改札システムでさらに便利に!JR東日本が導入する最新テクノロジーのメリットとは?
新Suica改札システムの説明
新Suica改札システムでは、運賃計算をする場所が変更になります。現在は、改札機で計算処理を行っています。それが、新Suica改札システムに移行することで、センターサーバーで運賃計算などの処理を行うことになります。
現在の運賃計算の運用方式
現在、運賃計算の処理は改札機で計算をしています。Suicaカードやスマホを使ったモバイルSuicaを改札機にタッチしたときに、たとえば「A駅からB駅までだから300円引き落とす」という処理を改札機が計算して、ICカードから300円を引き落としています。
- 改札機で運賃計算の処理を行っている。
新しく導入予定のセンターサーバー方式
センターサーバー方式では、運賃精算をセンターサーバーで行う方式です。仕組みとしては、改札機でタッチした乗車情報を改札機からセンターサーバーへ受け渡し、処理スピードがあるセンターサーバーで計算を実施します。計算結果をまた改札機へ戻し、タッチしたスマホに書き込み処理を行う流れになります。
- 改札機から計算能力が高いセンターサーバーへデータを受け渡し、計算処理を行う。
新Suica改札システムを導入するメリット
JR東日本は、「センターサーバー方式」を採用した新Suica改札システムの導入を目指しています。そのメリットには次のようなことがあります。
- サービス機能の拡張性向上
- 処理スピードの向上
- スピーディな改修とコストダウン
これまで改札機で行っていた運賃計算などをセンターサーバーで実施するようになり、高速なサーバーおよび通信ネットワークによって、首都圏の鉄道利用に求められる高速な処理への対応を可能にしている。
あわせて、サーバー台数の変更や他のサーバーシステムとの連携などによって、サービス機能の拡張性を高めるほか、従来のシステムと比較して処理スピードを向上するとともに、複雑な計算処理ができるようになる。また、将来の機能向上などを目的として改修作業を行う際に、工期を短縮することが可能になり、コストダウンにもつながる。
サービス機能の拡張性向上について深堀り
運賃計算をセンターサーバーで行うことで、複雑な運賃計算をエリアによらず統合的に行うことができる可能性があります。これにより、例えば、関東圏エリアから仙台エリアへ移動したときも、いつもと同じようにピピッとSuicaで運賃処理を行うことができます!ただし、現在はできませんのでご注意ください。今後の拡張性に期待します。
IC運賃にSF割引クーポンを適用することができます。改札で割引なんて今までないですよね。それが、今後できるようになるかもしれません。
SFクーポンとは
ストアードフェア(Stored Fare)の略で、料金が予め蓄積されていること。主に交通機関の乗車券で、予め運賃を乗車券に設定しておき、乗車、降車の際に運賃を差し引くことをいう。
まとめ
JR東日本が導入する新Suica改札システムは、より快適な改札を実現する最新テクノロジーです。
このシステムにより、従来の改札システムと比較して、エリアまたぎが可能になったり、SF割引クーポンを改札で適用できたりするメリットが今後期待されます。利用者にとって、よりスマートで快適な通勤や旅行が実現できることでしょう。
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